嫌になる程遠くの君ヘ

或るジャニオヲの忘備録

14歳最後の日の話

お誕生日の前日、14歳最後の日。JOHNNYS' YOU&ME IsLAND 9月29日昼公演、幕が開いてみると作間くんはいなかった。


いつもいるはずのJrマンションの104号室には和田くんがいた。「あ、やっぱり不在なんだな。」と双眼鏡をのぞきながら、確認した。まことしやかにささやかれていた「29昼は不在」という噂の通りだった。

覚悟はしていたので、「うんうん知ってた知ってた。学校も大事だもん。仕方ない仕方ない。」と自分に言い聞かせるのだけど、マンションで移動しながら悪いお顔でする「ビャクヤァ」も、和太鼓とスネアの凛々しい立ち姿も、戦争シーンでの軍服姿も、オリンピックの美勇人くんのバックも、アクロバットでの無邪気な姿も、HiB HiB Dreamで楽しそうにローラーで滑っている姿も、いつもいるその場所で探してしまう。もちろん、欲張りな私は顕嵐くんも他のJrも見なきゃいけないので、いつも通り目が足りないことに変わりはなかった。ただ、作間くんがいないことを再確認しては少し寂しい気持ちになっていた。作間くんのいない1幕はいつもと違って見えた。

幕間に入り、連番してくださった方が「作間くんいなくて残念ですね」と声をかけてくださった。私はもしかしたら寂しい気持ちを隠しきれていなかったのかもしれない。目が足りないとは言いつつ、私は作間くんばかり見てきたんだな。夜公演はいるといいな。でも作間くんはまだ20時を越えることができない中学生。夜公演の1幕に間に合ったとしても、2幕途中からは出ることができない。それだけのために、わざわざ来るのだろうか。まして、夜公演の1幕に間に合うの?もしかしたら、今日は来ないのかもしれない。14歳見納めだーと思っていたけど、もしかしたらそれは叶わないのかもしれないな。
そんなことを考えながら、トボトボとステフォを買いにいった。

今年のステフォ列はなんだか大盛況。なんとか顕嵐くんを売り切れさせようと思い、並べるタイミングで並んで買っていた。昨年末から今年の年始にかけてのジャニアイでは、グッズ売り場の前を通るたびに「作間くんのフォトセット5個ください」と買い漁っていたことを思い出した。今年も作間くんの写真買いたかったな。このモヤついた思いは、すべて顕嵐くんのお写真にぶつける!

しまった、話が大幅にそれた。
2幕を知らせるブザーが鳴った。私は席に戻り、双眼鏡やメモ帳を整え、幕が開くのを待った。2幕の幕が開く。シーンは進み、平野くんが球体フライングをするシーン。いつもなら、ここでたくさんの無所Jrと一緒に作間くんが黒幕をあげて白いブルゾンを着て登場する。いつもなら、あのあたりにいるのにな…

ん?
…え?!えええええっ!?

私は目を疑った。双眼鏡を置いて、肉眼でも確認した。信じられない気持ちと裏腹に舞台には確かに作間くんがいた。紛れもなく待ち焦がれた作間くんでした。


なんだろう、気のせいだろうか、1幕で見てこなかったからか、一際、足が長く感じる。さも1幕からいたかのような何食わぬお顔で踊っている作間くん。なんてこと。幕間に帝劇に飛び込んで、2幕から出てきてくれたのでしょうか。学校から直接駆けつけてくれたのでしょうか。学校と仕事の両立とは簡単に言いますが、まさにそれ。すごいよ、毎日毎日舞台に立って、合間に勉強して。もう、本当にすごいとしか言いようがない。なんて頑張り屋さんで尊い人なのでしょう。自慢の自担だ。本当なら定期テスト終わりなんて、友達と打ち上げだと美味しいものを食べに行ったり、遊びに行ったり、帰ってすぐ寝たり、自分の欲望を解放しても許されるのに。それなのに、彼は途中からでも舞台に立つことを選んでくれている。14歳のプロ意識、頭が下がる思いだ。作間くんが舞台に立っているその事実を噛みしめて、今にも溢れそうな涙を我慢し、双眼鏡で自慢の自担を追った昼公演でした。


ちなみに、ありがたいことに夜公演にも入らせていただき、夜公演は「これが14歳最後のビャクヤァだ」「これが14歳最後のチョイヤッサーだ」「これが14歳最後の龍くんまわしだ」などと、すべてのことを尊い気持ちで拝見したのでした。